入局者の声

金光瑛彰 先生


 

kanemitsu

経歴
平成15年 大阪市立大学医学部卒
聖マリア病院 臨床研修
平成19年 国立がんセンター中央病院 外科レジデント
平成22年 国立国際医療研究センター病院 外科フェロー
平成24年 京都大学肝胆膵・移植外科

 

はじめに

HPをご覧のみなさん、始めまして。まず簡単に自己紹介から始めます。私は平成15年に大阪市立大学を卒業し、平成24年に京都大学 肝胆膵・移植外科に入局しました。昨年1年間は大学病院で医員として病棟勤務し、平成25年度からは研究生として研究生活を始めています。

私が卒業した平成15年は現在の臨床研修制度が始まる丁度1年前でしたが、私自身は6年生での留学体験がきっかけで、入局せずに市中病院で2年間の外科系スーパーローテート研修を行いました。その後2年の一般外科研修と5年間の消化器外科研修を続けてから入局した経緯があり、このHPをみている皆さんに近い研修生活を送った人間として京都大学 肝胆膵・移植外科の紹介をしたいと思います。

不安を貴重な経験に!

肝胆膵外科医をしたいと卒後10年で決心し、面識もなくおそるおそる京都大学に見学に来たのですが、上本先生に快く入局を勧めて頂き、肝胆膵・移植外科の医員としての生活が始まりました。大学病院を始め各施設には経験豊富な指導医がおられ、関連病院であればその指導のもと肝胆膵を中心とした消化器外科手術と、その術後経過を数多く経験することになります。また大学病院であればスタッフの指導のもと、生体/脳死肝移植手術を始めとして、全国有数の症例数である肝胆膵領域治療に携わることになります。私自身は特に肝移植について今まで接する機会がなく、何も知らずに大学病院での勤務が始まりましたので当初は不安でしょうがありませんでした。
不安の中で始まりましたが、経過が複雑になりがちなこの領域の周術期管理を、毎日安全に続けることができるよう医療チーム一丸となって診療にあたる先輩医師の姿をロールモデルにすることができ、想像した以上に充実した毎日を送ることになりました。診断と手術のプランニング、手術手技と術後管理、患者さんと患者家族さんへの配慮、それを熟知した上で、さらに深い熟慮を持って治療にあたるスタッフの姿を見て圧倒されましたが、少しでも考えを理解したい、新しいことを勉強したいと食らいつくと、上本先生を始めスタッフの先生方は忙しい中でも必ず指導して下さいます。さらには自分が中心となって患者管理から手術、患者さんへの説明をする機会をもらい、その難しさを再確認して勉強することを繰り返すうちにいつのまにか不安を貴重な経験に変えることができたように思います。

 

医局の空気

シビアな症例が続くことがあっても、決して一人で抱え込むことなく必ず誰かのサポートがあり、一方カンファレンスでは自由に穏やかに議論がかわされています。そしてベッドサイドの治療を中心にしながら、新しいことを発信すべく研究を続ける。私自身は短いながらも医師を続けてきて、そういった環境を維持するのがいかに大変か少しは理解しているつもりですが、長い医局の歴史の中で学び働いてきた方々が残して来た貴重な財産で、今も上本教授を始め先輩方が維持し続けるのに苦心されていることだと思います。

 

新しいモチベーション!

今私の周囲には初期臨床研修や後期研修を終えた人、私のように卒後10年近くで入局してくる人など色々で、出身大学も様々です。入局のきっかけは関連施設で研修した繋がりであったり、専門医所得や学位所得が目的であったり、尊敬する先輩医師の存在や、症例数の多い有名な医局であることなど、各人それぞれあるかと思いますが、共通するのは恐らく肝胆膵・移植外科医を目指しているということかと思います。そうして入局した先輩方は大学院に進学して学位を所得されたり、肝胆膵・移植外科医として大学病院や関連病院で外科修練を受け、様々な場所で活躍されています。また学位を所得された先輩方の中には少なからず留学する方がおられ、海外での研究を続ける希望があれば叶えることも可能です。
私が感じた貴重なことは、日常臨床の積み重ねを経た上でクリニカルクエスチョンを常に持ち続け、新しい研究をすすめるなど、情報を発信し医学に貢献するという意識が高い場所で仕事をしていると感じることです。多くの先輩医師がベッドサイドでの治療を優先しながら、新しい研究に取り組んで苦心されている姿を見て、経験をいくら積んでも新しく出会うことに苦労があるのだと思い知らされると同時に、それが新しいモチベーションになることに気付かされます。私自身も基礎研究の必要性を感じたことと、学位所得を希望したこともあり、上本教授に御相談したところ、‘若いうちはリミットを決めないで頑張ってください’と有難いお言葉を頂き、研究生活に入りました。

最後に

数年前には学位にも興味がなく手術ができる医師になりたいと気が逸ってばかりでしたが、今までも指導医に恵まれたよい研修を送れたと思っています。その先生方の教えや考えに影響を受けて、京都大学の肝胆膵・移植外科の一員になったのだと、きっかけを与えてくれた先生方には非常に感謝しています。今は新しい経験やモチベーションを与えてくれた上本教授を始めとした医局の先輩医師に感謝し、少しでもその後ろ姿に近づけるように、四苦八苦はしていますが、結果が出ることを信じて与えられた仕事+αを一生懸命にする毎日です。

当科の仕事内容や雰囲気が伝わるとようにと、拙い文章ではありますが、このような文を書かせてもらいました。少しでも参考になれば幸いです。

 

南貴人 先生


 

 

minami

経歴
2010年 3月 京都府立医科大学 卒業
2010年 4月 京都府立医科大学附属病院 初期臨床研修医1年次
2011年 4月 京都第二赤十字病院 初期臨床研修医2年次
2012年 4月 京都大学 肝胆膵・移植外科 後期研修医
2013年 4月 高松赤十字病院 消化器外科 修練医

 

私は卒後初期研修終了後に京都大学 肝胆膵・移植外科に入局し、後期研修1年目(卒後3年目)を京大病院で研修させて頂きました。ここでは後期研修の流れを中心に書かせて頂き、京大肝胆膵・移植外科への入局をお考えの研修医・学生の皆様に少しでも参考にして頂ければと思います。

私は京都府立医科大学を卒業し、そのまま府立医大病院とその関連病院で初期研修を終えましたが、もともと肝胆膵外科・肝移植に興味があり、どちらも非常に積極的に取り組んでいる京大肝胆膵・移植外科への入局を研修医2年目の時に決心致しました。珍しいルートでの入局であり実際に勤務が始まるまでは若干の不安があったのも事実ですが、いざ研修が始まると先生方に非常に温かく受け入れて頂き、不安は全くの杞憂に終わっています。

研修内容についてですが、基本的には肝胆膵・移植外科に在籍し、消化器外科、肝胆膵外科、肝移植の基礎を学んでいきます。しかし、日本外科学会外科専門医取得のために必要な心・大血管、呼吸器などの症例経験のために、希望があれば一定期間他科をローテートすることも可能です。私も市中病院では経験するのが難しい心・大血管症例や呼吸器症例を集めるために心臓血管外科、呼吸器外科をローテートさせて頂きました。これは様々な診療科が揃っている大学病院での研修の大きなメリットの一つであると思います。

大学病院では後期研修医1年目のような若手外科医が手術に参加しても鉤引きだけで終わるイメージが強いかもしれませんが、当科では習熟度に応じて腹腔鏡下胆嚢摘出術などの執刀機会を積極的に与えて頂けます。また、もう少し大きな手術でも部分的に執刀・第一助手などの機会を与えて頂けます。当科は助手として参加しているだけでも非常に勉強となる手術症例が多いため日々様々な経験が可能ですが、加えて症例によっては執刀まで経験できるというのは、専門的な外科研修を開始するにあたって大変有意義であると思います。

手術のみではなく、学会発表や論文投稿の際にも非常に丁寧・熱心に指導して頂けます。私も先生方の指導のもとで外科学会や消化器外科学会の全国大会で演題が採用されましたし、臨床外科学会総会での発表も経験させて頂きました。また、論文も指導頂いております。将来各専門医を取得する際には学会発表や論文投稿が必須であり、このようなアカデミックで教育的な面においても、当科で研修を行うメリットは非常に大きいと思います。

後期研修2年目以降は基本的に関連病院での外科研修となりますが、数多くある関連病院の中から、十分に消化器外科の執刀経験を積むことが可能な病院を推薦して頂けるため、外科専門医、さらには消化器外科専門医取得に必要十分な症例数を経験することができます。

このように後期研修の大学病院1年+関連病院2~3年で十分な経験を積んだ上で、大学院への帰学や場合によってはさらに他の病院での研修が可能です。また、初期研修を京大病院で行い当科を十分にローテートしている場合は、後期研修1年目から関連病院で研修することも可能なようですし、個人の状況に応じてある程度対応して頂けます。

ここまで後期研修の大まかな枠組みを中心に書かせて頂きましたが細かい日々の研修内容まではなかなか書ききれませんので、興味のある方は是非一度当科に見学にいらして下さい。1週間でも1日だけでも構いません。熱心で親切な先生方ばかりですし、実際に見て・聞いて頂くことで、どのような研修内容かきっと実感・納得して頂けると思います。どうぞよろしくお願い致します。