後期研修プログラムのねらい

後期研修概要


京都大学外科では関連診療科と連携の上、後期研修期間3年間で外科診療に必要な基礎知識、外科的手技の獲得を目標に効率良く研修してもらえるような研修プログラムを用意しています。本プログラムでは、いわゆる外科common diseaseの治療はもちろんの事、大学病院の特色であるハイレベルな医療の実践を通じて、洗練された外科医の養成を目指します。また、卒後5年目での日本外科学会専門医予備試験(筆記)と6年目での認定試験(面接)に合格するレベルの達成をサポートします。

http://www.jssoc.or.jp/procedure/specialist/index.html

本研修プログラムの特色


 

1、目指すのは外科医

2、外科医としての基礎を身に付ける

3、症例数の多い関連施設が豊富で、十分な研修が出来る

 

本研修プログラムのねらい


 

1)「考える外科医」の養成 -基礎知識の習得

人の顔がそれぞれ違う様に、人の病気もそれぞれ違います。個々の患者さんの病態の理解には、医学一般の基本的知識の習得が不可欠です。特に外科臨床では、術前術後にダイナミックに変化する病態の把握が必要で、そのためには局所解剖、病理学、腫瘍学、病態生理学、代謝・栄養学、感染症、免疫学、創傷治癒、血液凝固・線溶機能、などの知識の習得が重要です。その知識を基に一例一例、考える習慣を身に付けてもらいます。

 

2)「決断できる外科医の養成」 -行うべき検査の決定、結果の解釈

目の前の患者さんの状態把握に、どのような検査を、どのような順番で行うかを決定する事は臨床上重要な事項です。外科臨床では扱う臓器も多岐に亘り、診断確定に必要な検査も多くあります。採血、超音波、CT、MRI、各種シンチグラフィー、消化管造影等の検査の組み合わせと診断能力の習得を目指します。

 

3)「切れる外科医の養成」 -処置、手術手技の習得

外科臨床で行う一般手技(中心静脈カテーテル留置、胸腔・腹腔穿刺、ドレーン管理など)の習得のみならず、実際の手術手技の習得(術者あるいは助手として)をしてもらいます。具体的には腹腔鏡下消化管切除、肝切除、膵切除の術者を目標に研修してもらいます。ここでは単に技術的問題に留まらず、その適応、予想される問題点について前項1)、2)で記載した事に留意することも含み、それは主にカンファレンスでの討議を通じて教育します。

 

4)「当たり前の社会人の養成」 -医の倫理の遵守・チーム医療

昨今のような高度医療社会のなかで、外科医に求められる資質は数多くありますが、特に医の倫理・チーム医療を意識した“ヒトとしての成熟”を重視しています。本研修プログラムでは全ローテーション期間を通じて、信頼される医療者としての自己研鑽が自然に達成される様な指導に留意しています。

 

5)「時代を切り開く外科医の養成」 -学究的態度の日常化

ある時点で最良と思われている医療が、時の変遷と共に時代遅れとなることは歴史が証明しているところです。現在の臨床上の諸問題の解決・改良には常に問題意識を持つこと、新しい情報の収集をすること、そしてなにより考え続けることが重要です。当後期研修プログラムのねらいでは、学会や論文での発表(症例報告を含む)を行うことにより、学究的態度を身につけてもらうことを1つのねらいとしています。次世代の医学の発展、医療の向上を担うエリートの育成に力を注ぎます。