「膵癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術の臨床的影響の検討」に関するお知らせ

京都大学医学部附属病院肝胆膵・移植外科では、当科で膵体尾部切除術を受けられた患者さんを対象として、「膵癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術の臨床的影響の検討」という臨床研究を行うことといたしました。

 

研究の目的:すい臓の体部・尾部に存在するすい臓がんに対する手術治療として、従来は開腹での膵体尾部切除術が実施されてきましたが、近年腹腔鏡下での膵体尾部切除術も行われるようになってきました。腹腔鏡下手術は一般的に傷が小さい、出血量が少ないなどの様々なメリットがあるとされていますが、すい臓がんに対して腹腔鏡下手術が始まってからはまだ日が浅く、その臨床的な影響は十分に明らかになっていません。本研究の目的はすい臓がんに対する腹腔鏡下膵体尾部切除術の治療成績を開腹膵体尾部切除と比較して明らかにすることにあります。

 

研究の対象となる患者さん:当科で2014年1月1日から2019年12月31日までに膵体尾部切除術を受けられた全ての患者さんです。そのほかの病院で同時期に手術を受けられた患者さんにもご協力をいただいております。

研究期間は本研究開始後6年間です。

 

研究の方法:本研究は観察研究として実施されます。患者さんの電子カルテデータを研究担当医師が確認し、検討いたします。

 

この臨床研究は、京都大学医学部附属病院の「京都大学医学部・大学院医学研究科および医学部附属病院 医の倫理委員会」で厳密な審査をうけ、その承認により実施するものです。本研究に伴い、対象患者さんに生じる新たな負担やリスクはありません。研究によって得られた患者さんのデータは厳重に管理を行い、お名前を含む個人情報が外部に漏出することはありません。本研究で得られた知見を広く世の中に還元するために、学会発表および論文発表を行うことがあります。その際にも患者さんの個人情報が危険にさらされることはありません。研究に関連したデータは本研究終了・発表後すくなくとも10年間は保管をいたします。本研究の対象となる患者さんに、直接的な利益はありませんが、この臨床研究にご参加いただくことで、将来的な医療の向上に寄与いただける可能性があります。本研究実施に係る費用は「運営費交付金」により負担します。また、特定の企業からの資金提供を受けていませんので、開示すべき利益相反(利害関係)はありません。

 

研究対象となる患者さんで、本研究への参加を希望されない患者さんは、お手数ですが下記の相談窓口までご連絡をお願いいたします。本研究に参加しないことによる患者さんへの不利益は一切ありません。またご自分が対象かどうかわからない場合や、本研究の内容についてご質問がある患者さんや資料(他の患者さんの個人情報や知的財産保護に支障のない範囲で、研究計画・方法についての資料を閲覧することができます)をご希望の患者さんもご連絡をお願いいたします。

 

研究責任者:京都大学医学部附属病院 肝胆膵・移植外科  増井 俊彦

相談窓口:京都大学医学部附属病院 相談支援センター(Tel)075-751-4748

(E-mail) ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp