肝胆道グループの最近の業績のご報告
肝胆道グループでは、基礎・臨床・医工連携をテーマに臨床に直結した研究を行なっています。2017年1-2月にかけて、西尾先生、笠井先生、楊先生、西野先生の論文がPublishされました。
西尾先生:基礎研究 (Journal of Gastroenterology)
肝臓迷走神経が、α7ニコチン性アセチルコリン受容体を介してクッパー細胞の活性化を制御し、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の進展に対して抑制的に作用するメカニズムについて、マウスの動物実験による検証結果を報告しています。
笠井先生:橋渡し研究 (Cancer Science)
炎症性サイトカインのシグナル伝達を制御することが知られているプロテアーゼ、ナルディライジンについて、C型肝炎由来肝細胞癌の術後予後予測マーカーとなること、STAT3の活性化を介して肝細胞癌の進展に寄与することを報告しています。
楊先生:臨床研究 (Annals of Surgical Oncology)
臨床データを用いて、予後不良である肝内胆管癌の予後を汎用性の高い3つの術前バイオマーカーのみで予測しうることを報告しています。
西野先生:医工連携 (Annals of Surgery)
パナソニックAVCネットワークス社と共同開発を行っている新規医療機器Medical Imaging Projection System (MIPS)によるリアルタイムナビゲーション肝切除の有効性について報告しています。
論文作成に際しまして、ご指導・お力添えいただいた先生方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。