佐藤　朝日先生（責任著者　穴澤 貴行先生）の論文が発表されました

当科、診療助教の佐藤 朝日先生（責任著者　穴澤 貴行先生　現札幌医科大学）の論文が発表されました。

Sato A, Anazawa T, Nagai K, Kasai Y, Yamane K, Nakano K, Nakakura A, Masui T, Nakamura K, Kitaguchi K, Yazawa T, Hamaguchi Y, Uemoto Y, Yasuchika K, Morino K, Doi K, Hata T, Komatsubara T, Okuda Y, Kamimura R, Kitamura K, Hatano E. Optimal strategies for surgical resection of pancreatic body cancer: A multi-institutional cohort study. Surgery. 2025 Dec 1;190:109930. doi: 10.1016/j.surg.2025.109930. Epub ahead of print. PMID: 41330252.

膵癌の手術には、膵臓の右側を切除する膵頭十二指腸切除（PD）と、左側を切除する膵体尾部切除（DP）があります。この研究では、京都大学および関連施設　16施設のデータを用い、膵臓の中央に発生した「膵体部癌」に対してどちらの術式が妥当かを検証しました。結果は、術後生存期間について両術式に差を認めませんでしたが、膵液瘻発生率や顕微鏡的癌遺残（R1）率は膵体尾部切除が有意に高率でした。顕微鏡的癌遺残は膵癌の予後因子であり、術前、術中の慎重な評価により術式を柔軟に選択することの重要性が示される結果でした。

本論文はOpen Accessになっております。

是非ご一読をお願いいたします。