増井俊彦先生の研究論文が発表されました

当教室准教授の増井俊彦先生の研究論文がBMC Cancer誌から発表されました。

切除可能境界膵癌に対して、第II相臨床研究として術前放射線(強度変調放射線治療)化学療法の介入を行ったところ、93.1%の症例でR0切除が行われ、全生存期間中央値が35.1ヶ月、無再発生存期間中央値が15.5ヶ月と良好な成績を示し、特に5年局所制御率が80%と局所制御効果が良好であることが示されました。一方、同じ切除可能境界膵癌でも術前治療前にCA19-9が400U/ml以上の症例は術前放射線化学療法を行っても予後が不良で、異なったストラテジーが必要なことが示唆されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35093003/