平田真章先生の論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences 誌に掲載されました

大学院生の平田真章先生の論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences 誌に掲載されました。

平田先生、おめでとうございます!

 

論文エベロリムス(EVR)を肝移植後の早期に導入することで、カルシニューリン阻害薬が減量でき、腎障害といったその副作用を軽減できることに注目が集まっています。しかし移植の直後からの導入の安全性とその効果については検討されていません。ラットを用いた本研究では、部分肝移植の直後からのEVRと減量タクロリムス(TAC)の投与が、標準量TACの投与に比べグラフト肝の肝再生を遅延させることを示しました。結果として、拒絶と感染症を共に抑制可能な適切な投与量を決定できず、生存率も低下しました。しかし一方で、生存したラットでは、標準量TACの投与に比べ腎障害は軽減されていました。本結果から部分肝移植直後からEVRを導入する場合は、移植前のより大きなグラフト選択に加え、移植後の綿密なEVRとTACの投与量調整の必要性が示唆されました。

 

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36707057/