木村有佑先生の研究論文がHepatology誌に掲載されました.

当教室医員の木村有佑先生の研究論文がHepatology誌から発表されました。

これまでマウス肝線維化モデルを用いた研究にて、肝星細胞はコラーゲン遺伝子を発現し活性化することで線維化引き起こすことが報告されてきました。我々はマウス肝部分切除の残肝内においてもコラーゲン遺伝子を発現する細胞が増加することを確認し、それらの細胞をシングルセルRNAシークエンスにて解析を行いました。コラーゲン遺伝子を発現する肝星細胞は3つのクラスターに分かれることが確認され、そのうちの1つである Proliferating hepatic stellate cell clusterは肝切除特異的なクラスターであることを報告しています。またこれらのコラーゲン遺伝子発現細胞をdeleteしたマウスモデルでは、肝再生が阻害されることが確認され、肝切除後肝再生におけるコラーゲン遺伝子発現細胞の重要性について報告しました。