青木 光先生 (責任著者 伊藤 孝司先生) の論文がOnline 発表となりました。

当科大学院生の青木光先生の論文(責任著者 講師 伊藤 孝司先生)がTransplantation Direct誌にOnline発表されました。

Aoki H, Ito T, Hirata M, Kadohisa M, Yamamoto M, Uebayashi EY, Shirai H, Okumura S, Masano Y, Ogawa E, Okamoto T, Okajima H, Hatano E.

Effects of Adding Congested Segment IV to the Left Lateral Graft on Short-term Outcomes in Pediatric Living-donor Liver-transplant Recipients.

Transplant Direct. 2023 Oct 20;9(11):e1551. doi: 10.1097/TXD.0000000000001551. PMID: 37876916; PMCID: PMC10593261.

 

小児の生体肝移植では主に外側区域グラフトが選択されますが、より大きなグラフトが必要となる学童期の患者さんでは、中肝静脈なし左葉グラフト(外側区域にうっ血領域となるS4を追加)も選択肢に挙がります。本研究では、うっ血領域となるS4の有無による術後経過への影響を比較し、うっ血領域の追加はグラフトとしては大きくなるものの術後経過には悪影響を及ぼす可能性があることを示しました。本結果から、より大きなグラフトが必要な場合は中肝静脈を伴う左葉グラフトを使用し、中肝静脈なし左葉グラフトは避けるべきであることが示唆されました。