田中 康介先生の論文 (責任著者 小木曾 聡先生) の論文がOnline 発表となりました。

当科大学院生の田中康介先生の論文 (責任著者 助教 小木曾 聡先生)がAnnals of Gastroenterological Surgery誌にOnline発表されました。

(消化器外科学会 Official Journalです。消化器外科学会のご援助によりOpen Accessです)

 

Impact of thoracic shape on the surgical outcomes of laparoscopic-assisted living donor hepatectomy
Kosuke Tanaka, Satoshi Ogiso, Tomoaki Yoh, Ahmed Hussein Abdelhafez, Yuki Masano, Shinya Okumura, Shoichi Kageyama, Takashi Ito, Koichiro Hata, Etsuro Hatano

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/ags3.12755

 

生体肝移植医療においてドナー肝切除の安全性は最重要事項であり、京都大学ではドナー肝切除において腹腔鏡補助下ドナー肝切除術という術式を多く実施しています。整容面を考え約12㎝の傷から肝切除を行いますが、傷が小さいため胸郭が深い(体の厚みが大きい)患者さんでは、視野が深くなり手術難易度が上がるという実感を持っていました。本研究では、患者さんの体型が出血量や手術時間に与える影響について調べ、胸郭が深い患者さんでは出血量・手術時間が増える傾向にあり、特に右葉ドナーで関連性が高いことが分かりました。本結果によって、より高い精度でドナー手術の安全性を予測できるため、今まで以上に安全性の高い医療を提供できるようになると考えます。