牧野健太先生が第44回肝臓学会西部会で「若手症例奨励報告奨励賞」を受賞されました

2021年12月9,10日開催されました「第44回肝臓学会西部会」にて、京都大学肝胆膵・移植外科 大学院 牧野健太先生が、
演題名「当科における細胆管細胞癌と肝内胆管癌の臨床的特徴の比較検討」を発表され、若手セッション優秀演題として「若手症例報告奨励賞」を受賞されました。

 

牧野健太先生おめでとうございます!!

受賞のコメント

現在私は細胆管細胞癌の研究を行っています。

本疾患は希少疾患であり、未だその臨床病理学的特徴は明らかで無く、原発性肝癌における分類も一定していません。

今回の学会発表では、手術症例の後ろ向き検討、病理組織像評価に加え、全エクソーム解析による遺伝子解析を行いました。

興味深いことに、細胆管細胞癌が再発の際には肝内胆管癌の組織型で再発した症例があり、その遺伝子解析からは両者が同一細胞群起源である可能性が示唆されました。

私は大学院進学前は臨床医として勤務していたため、まだまだ研究を初めて日が浅いです。

遺伝子解析はスーパーコンピュータを使用して解析するため、初めてプログラム言語に触れ、戸惑うことばかりですが日々苦労しながら研究を継続しています。

今回このような賞を頂き非常に嬉しく思いますが、波多野先生・石井先生をはじめ、多くの指導医の先生に支えられてこその研究だと感じています。

この場をお借りして御礼申し上げます。

当研究室には多くの大学院生が所属しており、日々皆でディスカッションし、切磋琢磨できる環境です。

今後も研鑽を深め、意義のある研究成果を報告できるよう努力していく所存です。