福光 剣先生の論文が(責任著者:福光 剣先生)がオンライン掲載されました。

福光 剣先生(現、京都桂病院消化器センター・外科 部長)の大腸癌肝転移に対する生体肝移植のプロトコール論文がBMJ Open誌にオンライン掲載されました
以下、紹介文になります。
当科では、昨年より切除不能大腸癌肝転移に対して生体肝移植を実施する臨床研究を、先進医療として実施していますが、本論文はその研究計画を紹介したものです。
Fukumitsu K, Kageyama S, Ito T, Oimoto N, Ogiso S, Anazawa T, Nagai K, Uchida Y, Ishii T, Hatano E. Living-donor liver transplantation for non-resectable colorectal liver metastases: protocol for a multicentric, single-arm study. BMJ Open. 2024 Nov 19;14(11):e088188. doi: 10.1136/bmjopen-2024-088188. PMID: 39566949; PMCID: PMC11580313.
https://bmjopen.bmj.com/content/14/11/e088188.long
大腸癌は、他臓器に転移していても切除すれば比較的予後の良い癌とされています。肝転移についても、切除が可能であれば良好な予後が期待できますが、切除できない場合の予後は不良です。海外では、このような患者さんに対して肝移植が行われていますが、本邦では保険適応となっていないため全額自費診療となり、事実上、実施することは困難な状況です。本臨床試験は、全国11の大学病院が参加するオールジャパン体制で実施され、試験終了後には、保険適応として認められるよう申請する予定です。
大腸癌肝転移で切除不能と診断された場合でも、肝移植という選択肢があるかもしれません。より詳しい説明をお聞きになりたい方は当科にご連絡ください。