栗本　信先生の論文 (責任著者　楊　知明先生)がOnline発表されました

昨年度の大学院生、 現滋賀県立総合病院外科に在籍している栗本信先生の論文 (責任著者:助教　楊知明先生) がHepatology Research誌にOnline 発表されました.本研究は金沢大学と兵庫医科大学の3施設による共同研究です.

Defining advanced lymph node metastasis in intrahepatic cholangiocarcinoma: A multicenter study
Makoto Kurimoto, Tomoaki Yoh, Shinichi Nakanuma, Hiroaki Sugita, Hideaki Sueoka, Ikuo Nakamura, Seiko Hirono, Takamichi Ishii, Shintaro Yagi, Etsuro Hatano
https://doi.org/10.1111/hepr.14196

肝内胆管癌のリンパ節転移に関するデータは十分でないため、肝癌取扱規約ではリンパ節転移　あり or　なし、と言う表記になっております。本研究はリンパ節郭清を行い、リンパ節転移ありと診断された症例を用いて新たなN分類を作成しました。

肝十二指腸靭帯外あるいはリンパ節転移個数≥4個の症例はそれ以外のリンパ節転移陽性症例と比較して有意に予後が不良であり、これらは進行リンパ節転移として扱うことを提唱しました。

この分類は① 集学的治療の指標　② リンパ節郭清範囲の指標、などにも応用が可能であり臨床的に重要な報告をしたと自負しております。