患者さんの希望を支える知識と技術とハート
“肝胆膵(かんたんすい)”という言葉は、普段耳にする機会は少ないかもしれませんが、これらの臓器は、私たちの体の中でとても重要な働きを日々担っています。
- 肝臓は、栄養をエネルギーに変えたり、アルコールや薬を分解したりする「体の工場」のような存在です。
- 胆のうと胆管は、肝臓で作られた消化液「胆汁(たんじゅう)」をためて、小腸へ送り出します。脂っこい食事の消化に欠かせません。
- 膵臓は、食べ物を消化する酵素を出したり、血糖値を調整するインスリンを作ったりする、繊細で重要な臓器です。
これらの臓器は症状が出にくく、病気に気づきにくいことが特徴で、発見されたときには進行しているケースも少なくありません。
私たちが提供する医療は、これらの重要な臓器が病気になった時、病気になった部分を手術で取り除くだけでなく、患者さんが「その後の人生も、安心して歩んでいけること」を大切にしており、患者さんの希望を支えるため「知識と技術とハート」をモットーに研究と治療に取り組んでいます。
「希望をつなぐ医療」— 京都大学が挑んだ前例なき移植手術
2024年3月、難病に苦しむ10歳の男の子に対して、世界で初となる「生体肺肝同時移植手術」という前例のない大手術を実施し成功しました。
このように奇跡の医療の裏には、日々の研究と臨床の積み重ねがあります。
私たちの挑戦を支えるには、皆さまのご理解とご支援が欠かせません。私たち京都大学肝胆膵・移植外科/小児外科と一緒に、未来の医療を支えていただけませんか?