田浦康二朗先生の論文が発表されました
当教室准教授の田浦康二朗先生の研究論文がJournal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences誌(日本肝胆膵外科学会 official journal)から発表されました。
肝細胞癌は性差の顕著な癌であり、男性の方が発生頻度が高く、予後も不良であると言われています。本研究では、肝細胞癌に対して肝移植を受けた患者さんの癌再発率がドナーの性別によって影響を受けるか否かを、日本肝移植学会の大規模なデータベースを用いて解析しました。その結果肝細胞癌の肝移植後再発率はドナーの性別による影響を受けないことが確認されました。これは2018年に韓国から発表された結果と異なる結果であり、生体肝移植が主流の本邦においてドナー選択方針に性別を考慮する必要が無いという重要なメッセージになります。